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2017年05月30日

著者である井部先生は、看護の質の維持について危惧され、以下のような例を挙げています。
一部を引用します。 “認知症で病識がなく、家族も介護に協力的でない”という病院看護師からの退院情報をもとに高齢者宅を訪問した訪問看護師がみた現実は、全く異なっていた例をとりあげています。「病院では自分のことを親身に聞いてくれる人がいなかったので、何もわからないふりをしていた」と、利用者の方は訪問看護師に述べたそうです。また、病院からは、“トイレに行くことができない”とアセスメントされていましたが、うまく促すことで、トイレで、自分で排尿することができ、夜間のカテーテル留置は不必要だと訪問看護師は判断したそうです。自宅では家族がベッドを並べ、助け合って暮らしており、病院からの情報が不適切であることを訪問看護師が指摘している、と書かれています。これは、特別な例なのでしょうか、それともよく見られる例なのでしょうか。井部先生は、このような状況を憂い、その背景を指摘されています。それは、次回に報告します。

 

出典:井部俊子:本当の看護を求めて(看護のアジェンダ 第149回)、週刊 医学界新聞 第3225号、p5、2017.